テレビ局で働くCGクリエイターの仕事内容を経験者が解説します

デザイナー

こんにちは、saku(@sakublog)です。

 

インターネットなどのメディアが普及した今でも、今だ根強く人々の日常に必要とされるテレビというメディア。

 

テレビ番組では報道やバラエティ、スポーツなどのジャンルにかかわらずたくさんのCGが使われています。

 

ちなみに僕も昔はテレビ局で働いており、バーチャルCGの制作に携わっていました。

 

この記事では、テレビ局におけるCG制作について解説していきます。

テレビ局におけるCG制作

3DCG

3DCG制作

 

テレビ番組内に使用されるオープニングやキャラクター、ドラマなど様々な場面で使われるのが3DCG

 

テレビ番組のものだけでなく、オリジナルコンテンツ(アニメなど)・イベント・CM・映画・コンサートなど、放送外案件のCG制作を担当することもあります。

 

テレビ番組の中で使われている3DCGには以下のようなものがあります。

  • ニュースで使われる再現CGや解説CG
  • オープニングタイトル
  • VFXで使う背景素材

などなど。

 

こちらの動画を見てもらうとわかりやすいかもしれません。

 

これ見たことある!っていうのも多いのではないのでしょうか。

 

3DCGのソフトでアニメーションを作り、After Effectsでいろいろなエフェクトをかけたりと、様々なソフトの知識を使うので技術は確実に身につきます。

2DCG

2DCG制作

 

テレビ番組で使われている2DCGというとイメージしにくいかもしれませんが、以下のものを想像してもらうとわかりやすいかもしれません。

  • 番組のロゴデザイン
  • 番組中に使うフリップのデザイン
  • テロップのデザインや制作

 

おもにイラストや絵を描くことが多くなるので、そういうものに自身がある人には向いていると思います。

 

前に働いているときに、フリップ作る現場見たことあるんですけど、放送直前は内容が変わったりとかも多いみたいです。

 

それでバタバタしたりとかもあってスピード勝負みたいなとこもあるので、いかに速く正確に作業できるかというのが大事になってきます。

VFX

VFX

 

VFXとは、Visual Effects(視覚効果)の略です。

実際の役者などを撮影した実写映像に、あとからCGで作った素材を合成するといった映像効果のこと。

 

現実とCGを違和感が無いようにつなぎ合わせ、まるですべてが現実に起こっているように編集する技術です。

 

たとえばこんなものをCGで作って実写映像に合成します。

 

  • 実際に用意できない建物や建造物
  • 炎や煙や水しぶき
  • 生き物や人間など

 

僕もテレビ局で働いていたときに見せてもらったことがあります。

 

ドラマの中の大規模な事故のシーンで、ヘリから撮っている映像の中の事故った車がほとんどCGで作られていました。

 

見せてもらったのがオンエアーの後だったんですけど、放送を見ているときは全部実写だと思い込んでしまうくらいのクオリティでした。

saku
マジで違和感ねえ

 

もちろんドラマだけではなく、コンサート・映画・ミュージックビデオ(MV)など、VFXが使われているコンテンツは多岐にわたります。

 

制作業務以外にも、企画提案・撮影・MA(編集)などの映像制作業務全般に関わる事もでき、デスク作業以外の経験も積むことができるのが特徴です。

バーチャルCG

バーチャルCG

 

バーチャルCGで作る代表的なものは以下です。

 

  • 番組のセット
  • 番組中の演出(大きく数字を出したり)

 

例えば宇宙のセットを表現したいってなったときにバーチャルCGを使えば、リアルな宇宙の中に出演者がいる、といった状況も作り出せるわけですね。​

 

現実のセットを組むのが難しい昭和初期の東京の街並みや、火山のようなセットを実際につくったことがあります。

 

 

ちなみに選挙特番のときは各局バーチャルCGを使ってド派手な演出で開票速報を出します。

この動画の0:50~3:12くらいまで。

 

このように実際のセットでは表現がむずかしいようなものをバーチャルCGで表現することが多いです。

 

ちなみにバーチャルCGは制作するだけではなく、送出の作業まで行います。

 

送出とは

実際にCGを表示させる作業。

番組中、任意のタイミングで出すものもあるので、生放送のときは緊張感がすごい

saku
生放送でミスると放送事故です

 

ちなみにこの送出の作業ではPythonという言語を使って制御します。

この経験おかげで僕もプログラミングの知識がついて、今いるweb業界にスムーズに転職できました。

まとめ:テレビ局のCG制作は大変だけどやりがいがある

テレビ局におけるCG制作に関して解説していきました。

 

テレビ局におけるCG制作
  • 3DCG
  • 2DCG
  • VFX
  • バーチャルCG

 

なかなかハードワークなテレビ局でのCG制作ですが、その分技術力や知識はめちゃくちゃ身につきます。

 

もし今後、映像制作のエキスパートになりたいという人は、テレビ業界もアリなんじゃないかなと個人的に思います。

テレビのCGを作れる人材は重宝されるはず。

saku
テレビというメディアがなくなることはないですからね

 

ちなみにこちらの記事では、テレビ局で働くメリット・デメリットを解説しています。

【CGクリエイター】テレビ局で働くメリットとデメリットを経験者が解説【CGクリエイター】テレビ局で働くメリットとデメリットを経験者が解説

 

ぜひ参考にしてみてください!

saku(@sakublog)でした。